Basketball Diary

バスケコーチのブログです

出会いのかけら ボクを育てたアニの話

こんにちは

 

巡り会いの中で生きてく〜〜〜

はい、ケツメイシ出会いのかけら』ですね。

思い出の曲です。

 

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今日は少し自分の生い立ちに関するストーリーテリングをしたいと思います。

私が今現在、地域の子どもを育みたいと強く思うきっかけになる『出会い』についてです。

 

 

 

 

 私はヒトが好きです。

 

そんな自分を作ってくれたのも、このアニの存在だと思っています。

血の繋がりがない、実兄とは別の人、
でも、私のことを実の弟のように愛してくれた大人がいました。

 

書き出せばキリがないほど
ドラマのある存在です。

 

 

全米が泣く、友情物語です。

 

 

 

まず始めに、
コーチをするようになって感じたこと、特に育成年代に関しては
保護者の存在というのは選手にとって本当にかけがえのないもので、
競技において子どもの成長は「親の資質」で決まる部分は否めません。

 

子どもは、一緒に生活をする大人から多くを得て、学びながら生きていくわけで、それは生活能力や競技力だって同じことです。

 

親がバスケ経験者の子どもにアドバンテージがあるのは当たり前です。

 

 

アニの存在を語る前に、
ミニバス時代のお父さんコーチ(キャプテンのお父さん)が、
しょうもない悪ガキだった自分を我が子と一緒に連れ出して、
平日にも関わらず色々な大人バスケに連れて行ってくれたことを今でも覚えています。

 

 

私の親はバスケ経験者ではなかったので
そう行った競技方面の繋がりなどはなく、
ただ、色々なバスケの活動に対してはとてもよく理解してくれて、協力してくれました。

 

 

大人になると、そういった人たちの愛情に気がつく、少し遅いかもしれませんがスゴさに気がつきます。

 

 

 

 

アニとの出会いは小学5年生の頃。
アニは当時大学生でした。

 

 

地域でも有名な、バスケの上手な青年でした。

私は当時、非常に生意気で周囲の大人を困らせることで
自分を表現していて、そんなヤンチャな部分を気に入ってくれたのかもしれません。

 

 

アニは大学卒業後、実業団でプレーをしていました。


小学校6年になると、私もバスケクラブに通うようになり、
いつも言われていた言葉は、
「オレみたいに上手くなるんだぞ」
押し付けられるほどに公私を共にさせてもらいました。

 

 

大人になってから当時の話を母親から聞くと
当時は、「物好きな大学生がいる」とか「大学生に預けて大丈夫かなぁ」とか
色々思うこともあったみたいですが、
当然のように私の家族の一員のように打ち解けて、
私の母も我が子のようにアニのことを慕っていました。

一緒にうちで晩御飯を食べたりしていましたね。

 

 

 


彼はバスケでは本当に交友関係が広く、その人柄が多くの人を魅了していたのかなと思います。

決して完璧な人ではない感じが多くの人に可愛がってもらえる『魅力』だったのかなと思っていて、「私のヒト好き」の原点を作っている部分も、影響されてきた部分もあるのかなと思います。

 

 

実際にどんな生活を送っていたかというと、
彼のアルバイト終わりや部活終わりに迎えに来てくれて、
夜は一緒にクラブチームに行って、大人たちの試合を見せてくれました。
帰りは夕飯をご馳走してくれて、話をしながらたくさんのバスケの話や恋愛の話や大学の話を聞かせてくれていました。

 

長期休みは、アウトドアに連れて行ってくれたり、
当時の彼女さんや大学生の友達に混ざって海に行ったりもしました。

 

歳の離れた兄弟のような感覚は今でも残っています。

 

 

ここでのポイント、大人のクラブチームにって私が何をしていたかというと
大人のプレーをしっかりと見ること、それを真似して実践することをアニから教わって、その時間に徹底していました。

プレーをさせてもらえることなんて基本的にはない(危険を伴うし、レベルが違いすぎ)ので、とにかく大人の仕草まで真似できるくらい見ていました。

 

 

 

この習慣を支えてくれたのが、彼の周りにいた多くの大人でした。

 

というのも、今現在も私の周りにいる「大人」で体育館にいる子どもの存在を嫌う人はいます。
また、子どもを連れて行くことに適さない環境もあります。

 

エピソードとして、
アニが私をバスケに連れて行ったがために、周りの人と揉める瞬間がありました。
私は気づかないふりをしていましたが、必死に周りの人を説得してくれていた姿は今でも覚えています。

 

でも、多くの人は
私がゲームを見ている側で、試合の解説やアドバイスをくれたり、
私に対する色々な思いを伝えてくれていました。

 

 

彼を通じて出会った大人の人たちとは今でも関係が続いています。

 

今は一緒に社会人のカテゴリーで再会する事も多く、
会えば、

『大きくなったね〜』
『上手になったね〜』

といってくれる、そんな関係の人に囲まれているのも、

アニが私にくれた魅力の一つなんだと気づかされます。

 

 

そんな私ももう25歳なんですけどね。

 

 

 

 

このアニとの関係性もだんだんと変化してきました。

アニの背中をおって同じ大学に入ったことや
思春期に色々と迷惑をかけたり、環境の中で変化する事も多くありました。

 

 

直属の先輩というのが自分の中で大きくなってしまって
かつてのように過ごせないなんて事もありましたし、

 

私の中で大人として、という部分が強くなってしまったり、
素直でいられないなんて事もありました。

 

 

 

 

今では、
彼のために自分がどうするか
というのが一番強い思いで、

 

 

自分がやっている活動で
表現できてゆけばいいかと思っています。

 

 

 

 

 

最近すごく嬉しかったのが、
『まだまだ上手くなってほしい』

と声をかけてくれた事で、

 

指導をしているとどうしても自分がプレイヤーとして活躍する姿を見せてあげられない事が葛藤でもあります。

 

 

クラブを立ち上げて自分が活躍していた頃も、
陰ながら応戦してくださっていて、

『上手になって行く姿を見れて嬉しい』と言ってくれていました。

 

 

 

 

関係は

これからもずっと続いていくもので、

教え子と恩師の関係と同じく、育んでくれた人のことは人生でずっと残り続けるもの。

 

師弟を超えた兄弟関係、素敵な愛情をたくさんの人にもらって
頑張ってこれたことは、

これからもまた新たな繋がりを作るきっかけにし続けなければ、
みなさまに失礼ですよね。

 

 

彼は今もなお、プレイヤーという立場から後進の育成をしています。

私は一番弟子として一番頑張らなければいけないと心に強く思っています。

 

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2014年、留学出発日@成田空港 オール明けで死んでいました。あと恥ずかしさですよね。

 

 

 

 

 

 

さて、
私のストーリーテリングはいかがでしょうか?

 

これを読んでくださった方にとって何かヒントになれば嬉しいです。

 

どんな過ごし方をするのか、
ヒトから何を学ぶのか、
何を感じてプレーをしなければいいけないのか。

 

 

そんなところに成長にヒントがあったりします。

 

 

 

出会いのかけら磨いていくこと
ケツメイシも教えてくれています。