Basketball Diary

バスケコーチのブログです

『選手の発言』コーチングを考える

こんにちは

 

昨日は私を育んでもらった地元のクラブにお邪魔しました。

小さい頃からずっと通っていて、
昔はちんちくりんのおチビちゃんだったけど

『上手くなったな〜』

という時代から

『やっぱりうまいなぁ〜』

に変わって

『またおいでね〜』

 

って言ってもらえる幸せを改めて感じます。

この人たちのために上手くなりたい!!

とか、上手くなった姿で恩返しがしたい!!!

そう思ってずっと頑張ってきたので、私にとってはやっぱり特別な場所です。

 

コーチになってから全く参加できていなかったですが、
改めて初心を振り返ると感じるものがあります。

 

 

 

 

 

コーチ

競技に限ったことではなく、会社の中や学校の中など「人を伸ばす」立場の人の総称ですよね。
教わりにいく環境だけでなく、地域の中や社会の中で素晴らしいコーチに出会うことは大切なことです。

 

 

今日はコーチングについて振り返って見たいと思います。

 

まず、JBAが公表しているコーチングフィロソフィについて

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http://www.japanbasketball.jp/wp-content/uploads/youth_20180531.pdf

 

こちらの資料はこういうところを教えてくださいというような指針が書かれています。
指導者の皆様は当然一度は目を通したことがあります。

 

いつだって自らを振り返って、自分はちゃんと指導をしているか確認してみるといいと思います。

 

また、しっかりと内容を咀嚼して自らに落とし込むことを忘れてはいけないですね。

 

 

 

今日は教える内容ではなく、
教え方について少し考えてみたいと思います。

 

対象によってコーチングは少し変わってくると思いますが、基本はどの年代、カテゴリーも同じで信頼関係によって成り立ち、コーチの人柄や経験などが大切ですよね。

 

 

アスリートセンタードコーチン

と言われるように、選手中心のコーチングが大切だと言われています。

 

どういうことかと言うと、

・プレーをする機会

・発言の機会

・振り返りの機会

この3つは選手たちに提供しようということです。

 

プレーをする機会 と言われると当たり前ですが、
ここで意識したいのは、『プレーをさせていませんか?』

 

やらされる

と言うことはもうその活動に主体性がありません。

 

主体性を欠く=受動的
受動的な学びは質が低いです。

 

スポーツをすると言うことは基本的には『楽しさ』が目的だったり、
好きなどの興味や関心からアクションが出るはず・・・

それを抑えつけるような指導は間違っています。

 

それは仕事でも同じですし、学校でも同じです。

 

物を教えるならば、教えるのが生業でなくても
能動的に教えてあげられるようにするべきなんです。

 

 

 

さて、今日の本題は次の
『発言の機会』ですね。

 

私は育成年代のU7とかU12で一番の課題なんじゃないかなって思っています。

 

練習や試合のフィードバックをするときに、
「楽しかった」「嬉しかった」「悔しかった」
などの感想を発表できるのはある意味当たり前で、みんなが積極的に取り組んでくれます。

 

 

でも、大事なのは
コートの上でしっかりと発言できることじゃないかな?

 

 

練習の中で、しっかりと相手に気持ちを伝えたり、
言葉を選んでポジティブなコミュニケーションを取ることではないかな?

 

そう思うんです。

 

コミュニケーションを取りなさい
喋りなさい

 

と言うのは簡単です。

 

 

でも考えて見てください。

 

大人だって、講習会や会議だって、
いきなり喋りなさいと言われても難しいですよね。

 

 

ポジティブな声かけをしなさいって
訓練してないとできないことです。

 

 

もちろん継続的な人間関係があれば、できるかもしれないですが、
子どもたちはまだまだ「言葉」を学んでいる最中ですから
しっかりとその辺りをコーチングしてあげないといけないと思うんです。

 

 

私は大学でコミュニケーション学科でした。
初めて履修した『コミュニケーション論』では、
なんとも気持ちの悪い印象がありました。

 

相手がこう思うだろうからこう喋る

相手にこう思って欲しいからこう喋る

 

似ているようで少し使う言葉が違うんですよね。

ただひたすら小グループを作って
相手を褒めちぎる授業がありました。

 

でも、褒める続けるのって難しいんです。

褒めると言うコミュニケーションは最高にポジティブなコミュニケーション方法で、
誰しもが身に付けたいスキルではあります。

 

そこには相手の長所がわからなくてはいけない
つまり外に目を向けなくてはいけないです。

 

子ども〜特に思春期は
「相手にどう思われるか」を気にしてしまうので
つい自分向きな視野になっていたり、
素直に感情を表現できなかったりするかと思います。

 

血の通ったコミュニケーションを取りなさい

と昨年度ご一緒した先生が子どもたちに指導をされていました。

私も刺激をたくさん受けて、表面だけなくハートで繋がるようなコミュニケーションをしっかりと身に付けさせてあげなければならないと感じます。

 

 

 

コートの上での発言、となると普段の発言やコミュニケーションとは少し変わってきます。

 

 

チームを盛り上げる発言

状況を的確に伝える発言

指示的発言

 

だいたいこの3種類があるのかなと思います。
試合中は特に発言だけでなく、アイコンタクトも大切なコミュニケーションツールですよね。

 

「的確に伝える」

というのは瞬時の判断を伴ったり、一瞬のタイミングなど非常に難しい部分が伴ってくると思っていて、訓練が必要です。

 

 

 

私は訓練として、
プレゼンテーションスキルの伝授をしています。

 

毎週水曜日の練習後に座学をしているのですが、
内容は社会で身につける教養、マネジメントやプレゼンなどを行います。

 

プログラムの間にバスケットの知識を講義形式、アクティブラーニング型で入れています。

 

 

準備をしても人前で話すことは難しいですよね。
だから早いうちに「好きなことを題材に」行います。

 

 

『伝える練習』発言力に繋がってきます。

 

 

 

やっぱり

子どもにはインプットが必要です。

コーチがいくら「私は子どもに機会を与えています」と言っても
こどもがどんな力を持って、取り組んでいるかは未知数です。

実はわからないまま行なっているなんてこともよくあります。

 

ちゃんと一つ一つコーチングすること
大切にしていきましょう。