子どものうちに身に付けたい『自主練』
こんにちは
本日は、以前質問があった子どもの自主練習について書いてみます。
「自主練って何をさせればいいですか?」
「親子で自主練習したいんですけど・・・」
とミニバスU12の選手のお父さんからご質問をいただきました。
子どもの自主練習で網羅すべきポイントを少しだけ書いてみたいと思います。
子どもを対象として、という観点で書いていきます。
自主練習・・・トレーニング、ワークアウト、などなど色々な言い方をされていますね。でも、スポーツをしたことがなかったり、専門知識がないとできないかと思われがちかもしれません。
練習という響きが、なにかを身に付けさせなければいけないのでは??と思われる方も多いかもしれません。
親子二人三脚でスポーツを取り組んできた家庭・・・・
トップシーンにも数多くらっしゃいます。
イチロー選手、アニマル浜口さん親子、福原愛選手、ボクシングの亀田兄弟など、アスリートにとって家族の支えや家族内で行う練習ってやっぱり大切かもしれません。
このようなアスリートの親御さんって意外と教育本とかを出版しているのでチェックしてみるといいかもしれません。
こんなものもあります。画像をクリックしてみてください。
そんな天才を家で育むのか・・・と
思われるかもしれませんが、そんな大きく捉える必要はないです。
私の経験と一緒に触れていきますね。
自主練習の重要性
自主練習がなぜ大切か、それは「日々のチーム練習では個人のスキルの部分まで網羅できないから」です。
何かを身につけるには、頭で理解して、体で表現できるまで個人差があるし、スキルの獲得は一朝一夕、練習に行かせたからできるようになるわけではありません。
また、陰でコツコツ行う努力って、人格形成の部分でも非常に大切です。勤勉性ってまさにそういうことだと思います。
人と違うところ、人が休んでいるところをこっそり自分はトレーニングを積んでいく・・・それはチーム内競争の中でも自分への自信に繋がりますよね。
プレイヤーが自分に自信を保つために自主練習を行う、これはメンタリティの部分でも非常に大切です。
うちのクラブの子達が自主練(早朝ラン)を始めてから、
試合での走りっぷりが大きく変わりました。
「あれだけ走り込んだから、相手に走り負けるはずがない」
これは自身以外の何ものでもないですよね。
チーム練習で得た課題を自分の時間を使って自らの身に。
そういった流れをしっかりと作ると成長は加速します。
余談ですが、
アメリカではオフシーズン時やシーズン中でも自分の課題に応じた個人練習時間があります。
筋力アップのトレーニングだったり、スキルの部分であったり、各々が課題を持って取り組む時間があります。
チーム練習とは全く別の時間です。
練習形態は2パターン、チーム練習・個人練習=まぁ自主練ですよね。
日本はチーム練習を行う時間しか基本的にはないので、自分で時間を見つけてやってもらうほかないです。
では、子どものうちに親子で行う理由です。
明確に1つです。
親子の絆
コレです。
競技を始めてから数年もすれば子どもでさえ勝手に自主練するようになります。
しない子はもう熱量があまり高くないか、自主練の重要性をしっかりと教わっていない子、だと思います。
親子で取り組める時期は非常に短いですし、
その中でどのような関係性を築いてゆくかというのは選手の今後に影響します。
子どもと親が触れ合う機会というのは成長と同時に減少していくのが普通です。
だんだんと親の手元から離れてします子どもの成長をどのように、継続的に支えて行けるかというのは金銭面の援助だけでなく、精神的な部分でも大切です。
子どもが好きで行なっていることに、親も関心を示して、一緒に取り組んでくれると嬉しいものです。
ただ、これには経験者の親御さんこそ陥りやすい落とし穴があります。
ここで普通の親子であるならば、ティーチングは必要ない。
ということです。
自主練習時間に「こうしなさい!」
というのは意欲を削ぐことや、実際に指導しているコーチとのギャップを作る可能性があります。
大事なことは「絆」を育むことですから、
客観的な視点で、アドバイスをするにとどめましょう。
例えば、ビデオを回してあげて、一緒にフォームをチェックすることや
ドリブル練習中に「顔をあげよう」などの補助的声かけをしてあげるといいと思います。
オーバーコーチング、ティーチングは子どもに100%悪影響なので、
バランスは考えてあげましょう。
親子で行うメリットや目的はこんなところかと思います。
次に意識してほしいことです。
子どもの自主練習において大切なことは、
楽しむということです。
楽しむことが次の自主練習に繋がる・・・!!!
例えば、私は走り込みによく母親が付き合ったくれていました。
母は自転車で、私は走っていましたが、よく競争をしていました。
電柱から電柱まで勝負、インターバル走のようなゲームや自転車を押しながら走るといったように楽しくやっていました。
私のことでいえば、
小学校低学年のころは楽しい自主練習(親がいないと夜間できないため)を母親と、
高学年にもなると「自主練しないならやめさせる!」というすごくシビアな環境に変わりました。自主練だけではないですが、何かとやめさせる!と言われました。
でも、低学年の頃の自主練習の成果をしっかりと実感していたので自然と足は自主練に向かいます。
家の外でドリブルをしたり、
電柱めがけてシュートの練習をしたり、
たまにリングのついている公園に連れていってもらったり・・・
今思うと非常に大切な経験でした。
子どもは楽しくないと思う練習から得るものはありません。
楽しいと思うから積極的な姿勢で取り組みます。
「必要だから頑張る」というメンタリティはもっと大人にならないとわかりません。
逆に自主練に限らず基礎練を怠る中高生は、小学生と同じだ!というディスを入れておきます。いやいや、楽しさに気づかせてあげる工夫は必要です。
練習のゲーム性(=競ったり、楽しさに繋がるルールなど)は子どもや男子には特に必要ですが、基礎を積み重ねて自身の成長を楽しむことももしかしたら自主練の中で見出してあげることかもしれませんね。
最後に、自主練を行わないことに対してペナルティを与えるのはあまり良くないと思います。
もう、自主練をしないこと自体があとあと我が身にふりかかるペナルティです。
それを経験の中でしっかりと教えてあげることです。
子どもはだいたいがそれらしい言い訳をします。
その言い訳を逃すか、自主練をしない言い訳を逃すか、日々の連続の中で教えてあげることが大切ですね。
自主練習など習慣を作ることは、簡単なことではないです。
でも、親子で取り組むことでもたらすメリットや意識することをしっかりと抑えて、行えば将来が変わります。
これ、とってもワクワクしますよね!
親子自主練で絆強めていきましょう〜!