Basketball Diary

バスケコーチのブログです

審判をはじめる方へ

こんにちは。

 

今日は指導者関連だったり子どもの育成、スポーツに関するアレコレではなく、
指導者をする上で必要な「審判」について書いてみたいと思います。

 

私は大してすごい審判員でもなければ、指導者でもないです。

 

制度の部分や日々体験していること、私なりのポイントなどを書いてみたいと思います。

 

 

 

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まず、審判がバスケにおいてどのような存在か、というところについてです。

 

競技をされていた方はよくお分かりだと思いますが、
ゲームで当たる審判って非常に大切ですよね。

ゲームが審判によって変わることなんてよくあります。

予選など下の方の試合は当たる審判がすっごく大事だったりします。

 

そこでまず、
帯同審判制度

についてお話しします。

 

簡単な話、大会に参加していて、そのゲームに関係がなくてその場にいるチームの審判(指導者)が試合の審判をするという制度ですね。

帯同審判をするにあたって、どのくらいの資格が必要かどのような服装で行うかなどの条件はそれぞれのカテゴリーや大会によって違います。

 

公式の大会は、総じてこの制度をしっかりと整備して審判員の技術や質をしっかりと向上しようと非常によく工夫をされている印象です。

 

社会人の市区町村大会などはもうくじ引きと同じですよね。
そこまで審判にこだわる人はいない感じがします。

審判に左右される、というのは育成年代などの特徴かもしれないですね。
大人はスキルでカバーしちゃいますもんね。

でも、大人だって公式な大会になるといい審判に当たりたいなと思いますよね。
みんな一緒です。

かなり巡り合わせな部分もありますし、
帯同審判としてゲームに関わる以上はしっかりとしたジャッジをしてあげたいですよね。

育成年代では、子どもの将来に関わる可能性がある、というお話も聞きます。
責任を持って自らを向上支える努力が必要だということですね。

 

 

さて、次に資格です。
この辺りはJBAのホームページをみていただければわかりますが、
試験を受けて資格を取得する形になることや各協会などの組織に属してステップアップしていくことになります。

 

帯同審判として最低限、というのであればD級は必要かなと思いますし、そういった組織も多いです。
ただ最近は審判員のとして!といった部分の基準も変わって来ていますので、なんとも言えません。

カテゴリーによって異なる部分でもありますが、まずはじめる方はD級目指して頑張っていただければいいのではないでしょうか。

バスケシーンそれぞれにそれぞれの世界があるので、ご自身で選択いただいてご判断いただければいいのではないでしょうか。

 

 

 

では、早速審判を始めよう!!という方!!

「何をすれば良いか」

 

ですよね。

 

まずは買い揃える物をあげていきますね。

・真っ黒のバッシュ(靴の裏も)
・笛(ドルフィン)
・ルールブック
・オフィシャルズマニュアル(審判の教科書)
・レフリーウエア一式

↑簡単に壊れないのでおすすめです(ドルフィンB)

上記があれば困ることはないかと思います。

 

かなりお金がかかりますね!

 

次に心構えとしては、
(私の感想ですが)

バスケプレイヤーとは全く異なるものです

同じ競技ですが、そもそも視点が違うので!

私はある程度バスケ上手だだから笛吹ける!!!
というのは間違いです。

からしっかりとバスケを学び直す!という工程が必要ですね。
一番良くないのが「なんとなく」
バスケしてて「こんな感じだから」「こうだったから」

これが一番成長を妨げる気がします。

 

審判は理論だったり明確にルールをフォローしていくので、
ニュアンスとかはまず必要ないです。

論理的な観点でプレーを見ることが大切と言えますね。

 

なんだ、

「バスケ経験が活きないのか・・・・」

そう思う必要はありません。

 

まず、経験をおごりにせずに一から審判を頑張っていただく、
そこから上手になろう!!!と思う時にその経験は活きて来ます。

 

審判もゲームの展開や戦術などみたものをそのまま判定ているわけではないと思います。
ゲームの特徴を抑えたり、選手の癖をみていたり、戦術の応じて次の展開を予想していたり・・・
たくさんのことを感じながら、考えながら審判をしていると思います。

 

そこでより良いジャッジをするために勉強するわけですし、準備をしています。
その点、経験はおのずごく活きてくるのではないかなと思っています。

 

プレイヤー目線で、「このプレーは・・・」と思うこともよくあります。
プレイヤーとは別物ですが、通じるところは大いにあると思います。

 

 

 

では、次にどうやって学べば良いの!?
というところですよね!

 

まず大切な事は、『この人審判上手だなぁ〜!!』という人を見つける事です!

なかなか身近にはいらっしゃらないかもしれませんが、できれば上級審判で一緒に活動できる機会のありそうな「先生」を見つけてください!

頻度はそんなに高くなくて全然良いと思います。多いに越した事はありません!

 

先生には2ヶ月に1回は審判の評価をしてもらって改善点やアドバイスをもらえれば良いのではないでしょうか?

 

次に、同期もしくはパートナーですね!
バディと言いましょうか!

 

同じくらいの技量の人で、意見交換をできる相手を見つけておきましょう!

マンパワーですね!色々な情報交換をできる相手がいると捗ります。

 

お互いが刺激しあって切磋琢磨できるのも良いのではないでしょうか??
自分が上級の方に教えてもらったことや頂いたアドバイスをアウトプットする相手として設定して置くことも良いかもしれません。

教えることで伸びることってやっぱたくさんありますよね。

 

 

で、ぜひ心がけて欲しい事は、
とにかく多くの試合を吹く事です!

バスケのプレイヤーならお分りいただけると思いますが。
バスケは状況判断のスポーツ、上手な方は特にものすご数の試合を経験していますよね。

審判として、多くの試合を経験することが非常に大切です。

 

審判は立ち位置一つで状況が全く違うように見えます。

 

その立ち位置を覚えていかなければいけません。
プレーに対しての判断力を備えていかなければいけないので、
やっぱりプレイヤーとしての経験とは別に審判としての経験をたくさんしなければいけないです。

 

そして、1ゲーム1ゲーム課題をしっかり持って取り組まなければいけません
そうしないとゲームから得られる経験値も少なくなってしまいます。

 

私は特にリード(審判でベースラインの方に立つ審判)が苦手なので、特に色々な人の意見を聴きながら、試行錯誤しながら勉強しています。

このゲームは積極的にココをみにいく!!!!
と決めてその立ち位置にこだわりながらやっていくと得られる学びもありました。

 

バディと一緒に吹く機会が多ければ、
必ずビデオを撮ってもらってください。

 

審判は、細かい動作を人に伝えるという仕事でもあります。
動作は正確性を求められますし、客観的な視点がいつでも大切です。

 

逆にいうと奢りは一切いりません。

 

客観的に自分を振り返る機会が必要不可欠なので、
動画というアプローチは大切です。


自分で勉強をする

上級(上手な方に)の方にご指導を頂く

課題を持って試合を吹く(自分で勉強も)

たくさん吹く(もっと勉強を)

上級(上手な方に)の方にご指導を頂く

繰り返す

 

こういうプロセスが非常に大切ですね!!

あと、審判講習会にいくと
他の人の講評を聞くことができます。

しっかりとその受講生と同じ目線でゲームをみて講評を聞くとすごく勉強になります。
これも大事なポイントですね。

 

 

 

ここまで読んであれって思いますよね。

そうなんです。
バスケを上手になりたい人とやる事は一緒なんです。

 

審判をされる人はだいたい指導者の方が基本ですよね。
もしくは指導をされる視点を持っている人ですよね。

 

審判初心者の人は、
自分の中にミニバスプレイヤーがいると思ってください!
ちっちゃい自分がいると思ってください!

でも中にいるのは、審判着をきているミニバスプレイヤーです。
ちゃんとたくさん栄養(知識)を入れてあげて、一から育ててみてください。

 

色々なアプローチで工夫して育ててあげてくださいね。

私も3年やってようやく中学生になるかな?というところです。
まだまだわからない事だらけで、たくさんの指導者さんに育ててもらっています。

 

幸せなことに、たくさんの上級審判の方(カテゴリを越えて)にお世話になっているのと、難しい試合をたくさん吹かせて頂いている経験のおかげでようやく今のレベルまで来れたのかなと思っています。

 

でも、本当にまだ始まったばかりで、
これからもっとたくさんの試練があるのかなと思いますし、楽しんでいきたいなと思っています。

 

ここまで偉そうに書いてきましたが、

楽しむこと!!!!

忘れずにいきましょう。

育成に携わる皆様、子どもの成長を楽しみながら、一緒に活動を楽しみながらやっていきましょう!!

 

 

これを読んでくださった皆様と一緒に頑張っていきたいと思っていますので、
何かご質問等があればよろしくお願いします。