46名!!!!!
こんばんは。
今日は可愛い教え子たち(みんな可愛いですけどね)の卒業式でした。
昨年は仕事の都合、練習の兼ね合いで参加できませんでしたが、今年こそは!と意気込んでいたので仕事の合間で参加してきました。
保護者に紛れての参加だったので、書こうか迷いましたが書きます!
まず、タイトルの46名というのは、
今年度私が色々な団体で関わった卒業生(教え子)の人数です。
46名がそれぞれの道を歩み出すこの節目に子どもたちの人生に関われていることの有り難さや責任を感じます。
夢に向かうみんなの顔つきは凛々しく、本当に1年間で逞しく成長しました。
嬉しくもあり、寂しい気持ちもありますが、46名全員の夢をこれからも応援しています。
「小学校でバスケに出会った」
「中学でもバスケを頑張るために勉強を両立する」
これから中学に進学する教え子が卒業式で誓った言葉です。
エピソードを紹介すると、
一人はとってもいい子で目立った悪さなんて全くしない、どちらかというと集団の中に紛れてしまうタイプの子です。
出会いは当時小学4年生で、今までスポーツの経験は無いが体はよく動くいわゆる運動神経の良いタイプの女の子です。
言われたことはやろうとするけど、融通は効かないタイプでした。
といっても、バスケでなければ、スポーツでなければ特に目立つこともない当たり前のことは当たり前にできる子です。
でも、私はもっと主体的に、自主的になんでもできるエネルギーをずっと感じていました。周りを伺いながら自分を出している姿に対して、もっと自信を持ってバリバリ動く活力を前面に出せる選手になれるはず・・・・。
そう思って彼女の感情に訴えかけるような指導をしてきました。
彼女にとってはとても厳しい経験だったに違いありませんし、時折見せる弱さみたいなものも私は見ていました。
いつしか期待は「バスケやめちゃうんじゃないかな・・・」
なんて不安に変わる時もありました。
遠征で同じ車に乗った時に、
「いつもバスケやめたいと思っていた。」と冗談ながらにも話していたこともあります。冗談めかして冗談じゃないやつです。
でも、私はずっと訴え続けていました。
大人がぶれるわけにはいきません。
心の変化が見えたのは年末ごろでした。
痛みにめっぽう弱かった彼女が痛みをこらえても試合に出たい!と。
もちろん出しませんでしたが、その心の動きにしっかりと二人で話したのを覚えています。
そこから後から聞いた話ですが、
家庭でも、「仲間と一緒に最後まで戦いたい」という決意をしていたとか。
そんな彼女は、卒団後に「中学でやるかは迷っています」「多分やる・・かも」とコーチ陣にはずっと濁していました。
子どもの意識を尊重する。というのは昨今に教育方針にもありますが、子どもの意思は豆腐よりも柔らかいと個人的に思っています。
対象が下がれば下がるほどに。
でも、その分柔軟なんです。可能性は無限にありますから、好奇心のままに行動を洗濯していいと思います。
そのためには経済的な支援が必要な時ももちろんありますし、環境も考えなければいけにこともあります。
そして、やりたいことだけやるなんてことはできません。
その中でも、子ども気持ちを継続させていくことは大人の務めであり、子どもの少しの変化でも成長材料に変えていくことが手腕の見せ所のようにも感じます。
いつ結果に結びつくかもわかりませんし、カテゴリーを越える時には指導者同士の縦のつながりも非常に密接に関わっていると思います。
「中学でも頑張りたい」
この一言が多くを物語っている、私へのメッセージだとも思いながら、責任を胸にコートに立っていかなければいけないと思います。
バスケに関わる話だけではありませんでした。
「仲間を大切にすることを学んだ」
大切にしたい気持ちだけでは仲間を大切にすることはできないですよね。
大切にするということがどういうことなのか、具体的に教えてあげなければいけないです。今、子どもの生きる環境はどこでもオーガナイズされていて、安全を第一に環境づくりがされています。
悪い子になってはいけない環境下で行きている子どもは悪いことしません。
他人とぶつかることも少ないでしょう。
友情・努力・勝利なんて今の子どもには少し寒いかもしれません。
そう感じさせらる子どものコミュニティを見ていると、この言葉がすごく重い言葉に感じました。
私が子どもの頃は、「ダチがやられたらやり返しにいく」「どんな手を使っても相手を倒す」時代だったので仲間を大切にすることはやり方が間違ってたり、悪い方向に向いていたとしても自然に身についた気がします。
複雑化する人間関係、まさにSNSがらみの事件もありましたし、コーチとして介入をしたのが5年生の頃。
たくさん伝えた言葉をしっかりと受け取ってくれていたんだなと、涙が浮かんできました。
胸を張って学校を後にした教え子たち。
式に参加はできなかったですが、大きな夢を持って歩み始めた教え子たち。
僕の元は離れるかもしれないですが、言葉は胸の中でしっかりとあなたたち自身を作っていると思います。
これだから、子どもの育成にやりがいを感じる、感じさせてくれる今日1日でした。