Basketball Diary

バスケコーチのブログです

合宿はきっかけを掴む場所

こんにちは。

合宿はきっかけを掴む場所

今年は何件か合宿に帯同させていただいておりまして、
合宿ってアスリートにはすごく大事な場所で、
どんなことを心がければいいのか、ポイントを少し書いていきます。

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私自身の手記としても少しまとめます。

 

 

 

1、非日常としての環境

 

合宿に参加し、チームと一緒に行動を共にすることは当然ながら親元を離れての生活になります。
普段の家庭でのルールやサポートから離れることによって”非日常”を味わうことができます。

非日常はあらゆる場面で”スイッチ”になります。

「普段なら〜〜」というようないつも通りのルーティンなどが通用しないことは新たな自分と向き合うチャンスです。

 

スポーツにおいても、選手が持っている資質を引き出すチャンスです。

 

例えば、
ただのランメニュー。

いつもなら心が折れてしまう選手ももしかしたら合宿のモチベーションや雰囲気によっていつもより踏ん張れるかもしれません。
選手なら誰しも経験したことがあると思います。

 

非日常の中で出会った新たな一面や頑張れた経験は必ずきっかけとなります。
普段と異なる環境で頑張れた経験は自身となって帰ってきた時に大きな力や成長に繋がります。

 

 

 

2、同じ釜の飯を食う

チームスポーツにおいてこれほどに大切なことはないのではないかと思います。
同じ釜の飯を食うことは単純にチームの絆を高めていきます。

食卓を囲んで色々な話をしながら食事を取ることはチームの中で大切なコミュニケーションの場になります。

 

また、食事量で競うこともアスリートとして大切です。特に育成年代に限る話ですが、食習慣を変えていくことは非常に大切で、ここでの変化では意識の高さを求められます。

 

練習を頑張ることは当たり前ですが、その頑張りを支えるだけの食事も大切です。
ここでのきっかけにも非日常がアシストしてくれます。

主に指導者がコーチングを求められる場面で、食事に関する知識をしっかりと伝える機会になります。

 

 

 

3、喜怒哀楽を共にする

合宿には「辛い」瞬間だけでなく、何か課題を達成する瞬間もあります。
チームの喜びを共有することはもちろん、そのしんどい課題に対しても一生懸命に頑張り辛い思いを共有することも大切です。

 

自身の経験だと、
高校の合宿で部員が宿舎で粗相をしました。
今となっては刑事事件すれすれのアホな粗相です。

そもそも部員数も多くて管理が行き届いていないのが問題でしたが、
チームとして「怒り」を共有する経験にはなりました。

 

ただ、身を以て感じたことは
ある意味越えるべきハードル(事件)をきっかけにチームはどのような態度で合宿に臨まなければいけないかやその後の東京での過ごし方など”きっかけ”は受け取っていたのかなと思います。
もちろんいい形ではないですし、本来は経験すべきではない事柄ですが、求められる意識みたいなところは統率が取れた気がします。

 

当然、当事者達を今でも許しません(笑)

 

 

 

コーチとして、

多くの子ども達を見ながら感じていることは、限界までたどり着く努力をできる環境が合宿にはあって、限界まで追い込む準備を学べる環境が合宿にはあるということです。

 

今時は頑張り方を間違えてはいけない時代で
倒れたり、フラフラになるところまで追い込めないという実情はあります。

 

ただ、行けるところまで頑張らせるのはコーチの役目で、それらを教えてあげることもまた大人の務めで、と私は思っているので選手達には是非頑張ってもらいたいですね。

 

 

一番大切なことは
帰ってきた時にどこまで意識を継続できるか
です。

 

 

合宿の価値を引き出すのでいつだって選手に委ねられているのです。