Basketball Diary

バスケコーチのブログです

温故知新ー古きを訪ね、新しきを知るー

こんにちは。

昨日はスタッフと将来の展望やどういう組織を作って子どもにバスケットを楽しんでもらうか、追求してもらうのか深く考える会を行いました。

やっぱり、長い歴史を振り返って未来に生かしていくこと、これまでバスケシーンを作ってくださった方々の思いなどをどのように表現するか、が大切なようにも感じました。ただ、環境は変化している・・・どのように歴史の流れに乗っていくか考えなければいけません。

 

 

私の印象では、地域ボランティアクラブって今ほとんどが会員の減少の一途を辿っていると思います。

私のクラブでもそれは同じで、指導者の良し悪し以上に競技を取り組む環境を家庭とすり合わせる段階で多くの無理が生じています。

一昔前ではこれは「無理」ではなく、各家庭への「負担」だった部分でようは時間を「PAY」することで成り立っていた部分だと強く感じます。

その各家庭に対しての「時間」に関する価値観は多様化のなみを受けていますよね。

難しい話をすると、日本の家庭環境の変化の歴史をなぞる部分があって、地域社会の崩壊と言われる核家庭の増加から、男女共同参画社会の実現、大きな歴史の流れから見ると非常に経済的には良い変化、もしくは人権や権利などの観点からも多くの人に多くの選択肢が認められる社会になっています。

地域のボランティアクラブは多くの専業主婦のおかげで成り立っていた、という既成事実に直面します。

 

ただ、今一度子どもの教育は「地域」「学校」「家庭」の協力なしでは成り立たないことを言っておきたいとは思います。

 

もしかしたら地域スポーツクラブ(ボランティア団体)は時代の遺物かもしれない。
そう思うこともしばしばあります。

 

私のクラブは、

活動をゆるく行なっている時(立ち上げ)は、会員数も多かったです。
が、活動が本格化するとついてこれなくなってしまう家庭が出てきます。

 

これはある意味自然なことですが、クラブとしては本末転倒です。
競技者の裾野のはずが、本格的に取り組むと活動に係る負担が増えていく、当たり前ですがそうなると活動への選択肢が狭まります。

 

ただ、地域スポーツと言えども、この規模の活動をプロとして専属の人間を置くとコストとしては立派なコストがかかります。
相当な利益を捻出する必要があるというのは葛藤ですね。

ニーズとリアルが全く噛み合いません。

 

地域クラブもビジネスをしなければ存続が危うい時代がきているのかもしれません。
民間化は競技環境を整える上でやっぱり避けられないのかもしれません。

老舗クラブまで行くと状況が違うのはよくわかります。
あくまで、地域クラブであり、抱えている地域環境は多種多様だと思います。
地域にフィットする形を模索しなくてはいけないし、なるべくは多くのニーズを叶えるのも小さな経営者に必要な観点かもしれませんね。

 

来年度は、もっともっと本格的に頑張って行く方針で固まっていますが、
受け皿、間口は広く行きます。

 

クラブとバスケット教室を併用して色々な子どもに競技を楽しんでもらえる環境づくりをしようと思います。

 

これも新たなスタートで、温故知新を大切に、一つずつ進めていければと思います。