Basketball Diary

バスケコーチのブログです

スポーツを通じて伝えられること

今回は『スポーツを通じて子どもたちに伝えられること』と題して
書いていきたいと思います。

 

というのも、

私もかれこれ複数の団体で子どもと関わらせて頂いていて、
バスケを教えながら一体何を子どもに教えてあげられているのか!
みたいなコーチとして根幹にあるメッセージのようなものを改めて考える機会があります。

特に年度末ですよね。
卒業・卒団する選手にとって、最後の指導となる重要な部分です。

 

指導者の最も大事な部分ですよね。

 

 

 

さて、
『スポーツを通じて子どもに伝えられること』

 

書ききれないほどあります。

 

なので最も強く思うことをピックアップして書いていきます。

 

まず
親御さん目線で、

「このクラブはバスケ以外にどういう教育をするんですか?」

聞かれたとします。

 

この問いって入団を考えている人からするととっても気になりますよね!

 

もちろん競技に関わる部分では

・競技における技術(癖のない基礎技術)

・食育

・チームで目標を達成するための協調性

・(チーム内外に対する)礼儀、挨拶

こんなところだと思います。

 

多分3年前に色々とクラブを立ち上げようと思って
こんなことを話していたかと思います。

 

コーチとしてはこの部分だけでも
たくさん伝えたいことはあるんですよね。

 

でも、選手たちに学んで欲しいことは

『成長』

これだと思います。

 

なので伝えたいことも『成長』そのものなのだと思います。

 

 

ただ漠然と『成長』だと言われても難しいですよね。
わかりやすく、「会社」に当てはめてみたいと思います。

 

会社にはまず「理念」がありますよね。

〜〜〜会社は、〜〜〜〜〜という目標を達成するために〜〜〜をして、
〜〜〜〜のように社会に貢献すること。
そのために〜〜〜〜〜事業をします。
〜〜〜〜〜をする上で、〜〜〜〜〜のような人材育成に努めます。

みたいな。

 

まさに太字の部分ですよね。

 

ん?わかりづらいですかね?笑

 

つまり、
クラブが目指す選手の姿になる上で必要な『成長』を目指すこと!

会社における人材育成と同じです。

 

ここで、じゃあ一体クラブが目指している人材とは?

となるわけですね!

 

次世代を担うリーダー

これはまず一つあります。

 

バスケの世界がどんどん改革されています。
改革とは価値観の変化を伴うものです。

新しい世界にフィットできる、いわば新しい視点をもつ選手であって欲しいと望んでいます。

 

次に
人のために生きることができる人

これはどう見ても、聞いても偽善者だ!と思われがち・・・

「やらない善より、やる偽善」です。
いえ、そんなことでもありません。

 

これは、地域に参画できる人材という意味でもありますし、
もっと狭い範囲でもいいんです。

 

自分が経験してきたことや感じることなどに従って、
誰か身近な人のために苦労することを惜しまない人間になって欲しいと思います。

 

家族のため、将来の我が子のため、
そんな単位のことでもいいんです。

 

きっとバスケの何かに繋がってくれることを少しだけ望んでいます。

 

 

 

話は逸れました!

戻ってきます。

 

私が、

『スポーツを通じて伝えられること』

『成長』でしたね。

 

成長した先にある姿は十分にご理解いただけたかと思います。

 

伝えられることなので、伝えた先にある姿の話をしても仕方ありません。

 

色々なプロセスをひとまとめに『成長』なんて言ってすっ飛ばしましたが、
大事なのはそのプロセスですよね。

 

まず、
自分をしっかりと思い描くことによって「できること」と「できないこと」を明確にすること。

大体の子どもは、「できない」に分類することが多いです。
なので、私は「できること(できていること)」を明確にしてあげることですね。

長所を伸ばす視点です。

 

「できないこと」に対してどう道筋を立てて取り組んでいくか、そのヒントを出すことです。

解決策(よく処方箋と言っています)は、子どもが導くものですね。
たとえアプローチが間違っていても何も言わないです。言っても、それでもうまくいくようなアプローチのヒントくらいですかね。

 

この段階は「失敗すればいい」です。

人間、失敗する方が学べるからです。

 

今簡単に失敗すればいいと言いましたが、
私の印象では、

最近の子どもは「失敗してはいけない」と思っていることが多いです。

多分、怒られちゃいけないと教わっているんですよね。知らないですけど。

いや、怒られたら儲けもんだと思っていた自分が変わっているんですかね。

いい先生に恵まれたものです。

 

失敗は、挑戦したものだけが得られる成果

これをきちんと教えてあげることが大切かと思います。

 

このステップで大事なことが、

『学び』ですよね。

 

まさに、失敗から学ぶ!ことですよね。

 

でも、学びって子どもは習わないですよね。実は。

 

学びってインプットとアウトプット、その活動の主体が自分じゃなきゃダメだと思います。私が大学時代に学びを研究している教授から教わったのはコレでした。

教えられることを身につけていくことは「学習」だと言い切っていました。深いと思います。

 

学校ではなかなか学びにフォーカスして教えることはできないですよね。

 

座っていれば次々と新しい知識を詰め込まれてしまうので。

 

身近で人間はいつ学んでいるかというと、

(興味関心)対象を見つけて
→ 〜〜〜ってどういうことなんだ?

疑問が生まれて
→ 勉強、つまり学習(インプット)が入って

疑問が解決されて、知識になって
→ 実践、もしくはレクチャー(アウトプット)が生まれる

コレが深い学びですよね。

 

コレをまずバスケで教えてあげないといけないですよね!
むしろ学校の勉強ではなかなか教えづらい部分(何故ならば勉強はやらなきゃいけないこと=HAVE TOだから)で、バスケは教えやすい(HAVE TOではなくWANT TO)はずですよね!

 

では、インプットを必ずできているのか!
という新たな課題にぶつかるわけですが・・・

それはひとまず置いておいて、

 

あとはPDCAサイクルと同じ、
計画・実行・振り返り・行動!

コレをしっかりと教えてあげて学びを獲得していくプロセスを身につける!

 

やっと戻って来れます。

「失敗から学ぶ」

にたどり着きます。

 

 

この作業を総じて、

『成長』と名付けましたが

このサイクルや流れの中にもたくさん伝えてあげなければいけにことがあることはもちろんです。

自己肯定感がポイントであったり、努力に対しての成功体験なんかももちろん重要です!選手との関わりの中でどのように信頼関係を育んでいくか、親御さんの教育方針とうまく強調できているかなどなど!考えることや携わり方はまさに十人十色で、課題もたくさんあります。

日々の関わりそのものがまさに『成長』のプロセスで、伝えられることは無限にあって、学びや経験など、どれもかけてはいけないことですよね。

 

やっぱり書ききれなくて散らかったブログになってしまいました。
でもなんとなく言いたいことはかけた気がします。