Basketball Diary

バスケコーチのブログです

他年代交流 GW編!!!!

こんにちは

随分長いこと記事を書けずにいました。

私が普段から語っている世代を越えた交流から得る豊かな学び
その大切さを改めて感じたGWでした。

実に10日間休みなしの試合、練習の日々、世はバカンスに忙しかったり、人によっては大型連休をのんびり過ごしたという方いらっしゃるかもしれません。

 

私は問答無用、10日間体育館に居続けました!
その中で感じたことを書いていきたいと思います。

 

 

 

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「世代間ギャップ」

これは間違いなく、それぞれの世代の間にあり、カテゴリーをまたぐ時に大きな壁となって選手に立ちはだかる気がします。

 

身体的な部分では下のカテゴリが優位に立つことは珍しく、だいたい体の発達の部分でハンディを抱えますよね。当たり前です。

 

今回の中学〜高校の試合では、中学生はやっぱり体の部分で勝てないです。

でも、何を教えてあげるかがそこでは重要です。

 

だって、身長はある程度年齢とともに成長しますが、

フィジカル(筋力的な部分は特に)は加齢で成長しないですからね。

 

もちろん、世代別の発達目標もありますが、

基本的部分、走る、跳ぶなどの単純な部分は全然やれてもおかしくはないし、

タフネスといったメンタルの部分で負けなければ、あとは体の勝負!!!というところまでは確実に持っていくことができますよね。

 

中学生が学ぶべきは、

壁の高さにひるむことではなく、小手先でどうにかカバーすることでもなく、
平面で果敢に挑むこと高校生の積み上げているもの(日々の努力の内容)

になってきます。

 

スーパープレーでもなければ、華やかさでもない
確かな基礎技術、それは小学校や中学校、高校と反復してブラッシュアップし続けたものですよね。それが光るのが高校バスケ、そんな感じかと思います。

やっぱり、いい選手ほどその基礎に対する向き合い方が素晴らしいです。

そいった姿勢をお手本にするのもとてもいい機会があってのこと、もっと身近に感じていいと思います。

 

小学生〜中学生はもっと大きな壁が間にある分、そのメリットは大きいと感じています。

これは中学生の心をくすぐる取り組みなのでは?と今回の交流会はニヤニヤしていました。

中学生の競技者に
限らず思春期の子供達は、『自分が何者であるのか?』

という大きな問いを抱える年代だと思います。

 

まだまだ当分は何者にもならないのに、考えるんですよね。
でも、当然です。

これから自分の道を決めていく上で、迷ったり、寄り道をしたり、色々なことを考えて人格を形成していくと思います。

 

中学校はきっと小学校と比べて急に厳しくなったり、集団での生活にシビアさが増したり、付き合うとも友達との難しさ、色々な問題を抱えて複雑な時期です。

 

その中、少し前まで自分がいたカテゴリーに対してどんな姿を見せるのか?というある意味トライのようにも見える取り組みになります。

 

そしてポイントはどんな姿も小学生にとってお手本となってしまうこと。
悪い姿もいい姿も小学生は見ていて、真似をしてしまいます。

多分上手な選手こそ真似をされるでしょう。

 

そこで、考えるわけです。
子どものために『どんな姿を見せたいか』

 

その姿が、自分がなりたい人格、姿なのではないかな?と感じました。

 

今まで他年代と交流するクラブを作ってから、非常に面白いものを見せてもらったり、
多くの方々に評価をしていただきましたが、今年のメンバーは今年のメンバーの色でとってもいいものを見せてもらいました。

 

そして今回の気づきは、
連日中学生ー高校生、中学生ー小学生を行って見つけた
「中学生は育成年代の次男坊」的要素が非常に面白かったです。

 

小学生はまだまだ少年少女、ピュアな部分が多くて
なんでも吸収していきます。

なんでもかんでも「すごい!!!」というような感じで、いざ兄貴分との対戦になると『怖い〜〜〜〜』

『強い〜〜〜』

とビビりまくりでした。
普段の力は全然出せずにゲームは終わります。その課題にまだまだ取り組む年代ですかね。

ところが、中学生ー高校生の試合では、
中学生は恐れはするものの自分ができるプレー、自信の有るプレーで果敢に挑んでくれます。

それをしっかり返り討ちにしてくれる高校生。

なんか兄弟喧嘩みたいですよね!
次男は長男から学んだことをしっかり、自分が得た知識として三男に教えてあげるんですよね。

下の面倒見もよく、しっかりと教えてあげることもできるし、上から素直に学ぶこともできる。
非常に貴重な経験だと思います。

 

 

私がカテゴリーを越える活動をするときにいつも伝えることは、
「どんなん選手でも、他年代に何かをしっかりと伝えることは競技者の責任で、こういった取り組みは選手の資質を育む。」

 

これは私も大人になってから感じたことです。

一人で勝手に上手くなる選手なんていません。
多くの人に育まれて上手くなっていきますよね。色々なチームに属していて上の年代と交流する機会というとOBOGが来てくれる、そのくらいか、もしくはカテゴリーを越えた練習試合くらいかと思います。

 

同じチームにいたOBが下の世話をするというのはある意味当たり前ですが、
じゃあ、大人になってもプレーを続ける選手が何を競技シーンにもたらすか?という部分、考えて見て欲しいです。

 

そんな大きなことではなくもっとシンプルに考えてみてもよいかと思います。

大人になってもプレーができる!
ということを少し考えてみます。

 

大人のチームって部活動のように、ここに属していればこのチームに入れるというものではありません。
一般的にです。

この人にこのチームにいてもらいたい!という考えが基本にあると思います。

つまり、選手としての魅力や人間性の部分での魅力など私は実力を含めて魅力がないとチームには属せないと思っているんです。

 

では、その魅力をプレーするためだけに留めてしまうの???
というところに着目します。

大きな枠組みでいうと、その魅力を他者のために使っていきましょう!広めていきましょうね!というのがプロです。

 

では、プロじゃないから魅力がないか?と言われればそうではないですよね。
私は地域で活躍しているすっごく魅力ある選手たちをたくさん知っています。

 

じゃあその魅力を次の世代を育むことに少し還元しませんか?

地域無くしてはプレーができないのがクラブチームの実情です。
多くの人が裏で尽力しているから競技に熱中できるのがクラブの実情です。

 

プレーヤーはプレーヤーのやり方で貢献ができればいいと思っています。

育成年代はまだまだその魅力を構築する最中で、多くの人の魅力に触れる必要があります。多くの人の協力がまだまだ必要です。

 

今回の交流は高校生も魅力ある社会人の方々に揉んでもらい、とっても貴重な経験ができたと思います。

 

これからも地域の皆様とたくさん交流して、いいクラブを作っていきたいと感じました。