TV 仰天ニュース;山本KIDさん特集を受けて
先程、テレビ番組の世界仰天ニュースで山本KIDさんについての特集が放送されていました。
私は昨年のニュースを受けて、個人的に自クラブのU-12座学講習会(戦術、メンタルコーチング)で山本KIDさんについて取り上げさせて頂きました。
座学講習!?
という方もいらっしゃると思うのでそちらは今後の記事で触れていきますね。
今回は山本KIDさんについてです。
というよりは、メディア批判?のような内容になってしまいます。
私もそこまで熱烈なファンかといえばそうでもなく、ニワカ程度です。
私に近しくて普段からお喋りなどしている方はわかるかと思いますが、私は小さい頃から格闘技を見るのが好きで、まさにK-1を見て育った試合です。
特集でも取り上げられていた2004年ダイナマイトの魔裟斗さんvs KIDさんの試合を見て震えていたのも覚えています。もちろん生で魔裟斗さんの試合も見に行きました。
今回の世界仰天ニュースの特集の構成や演出には正直、、、、という感じです。
山本KIDさんは格闘技界で紛れも無いヒールでしたね。
もちろん格闘技そのものの技術や負けん気、ビッグマウスなど彼が持つ魅力は頭一つ飛び抜けていました。
格闘技に走った電撃のような衝撃はまさに”神の子”そのままですよね。
ただ、晩年の彼がそういった評価を受けたかというとそうではありませんでした。
あんなにも格好いい選手が格闘技を見てもいない人に叩かれる…
朝のニュースで叩かれる…
タトゥーバッシングは彼の技術や人柄までに影響し、かつての輝かしい実績も霞ませていましたよね。
きっと多くの大人たちも子どもたちは「真似しちゃダメ」「弱い奴ほど吠える」みたいな事を反面教師的に言っていたと思います。
私は子どもながらにもとても悲しい気持ちになったのを覚えています。
確かに見てくれや振る舞いはもういいものではありませんでしたが、彼が格闘技界をなんとかしようとしていたのはKRAZYBEEという組織を作る前からずっと言っていました。
勝者インタビューでも、面白い試合を見てもらってまた会場に足を運んで欲しいと常に訴えていました。
スポーツビジネスは観客動員、物販ありきなんですよね。
結局はお客さんが集まらないと儲からない興行なんですよね。
バスケットボールと一緒です。
格闘技を愛していたからこその熱さだったんですよね。
もう、勝ち負けだけの次元じゃ無いのにも関わらず、ワイドショーやニュース番組では彼の落ち目を報道するだけ…
亡くなってからこんなにナイスな男だった。みたいなのはちょっとなんだかなと思ってしまいました。
テレビをご覧になった方はご存知かと思いますが、
彼は後進の育成とシステムの改革に尽力していました。
若手やアマチュアが活躍する環境を作っていく事に注力していました。
私もyoutubeでよく見ていたので、彼が指導者として活躍していた事を知っています。
私が今応援していて大好きな選手、堀口恭司選手もKIDさんの教え子です。
お互いにリスペクトし合っている様子や師匠の心をしっかりと受け継いでいるところも見えて、とてもいい師弟関係が伺えます。
私にとってもモデルになるような関係です。
メディアに対して少し批判的な意見を書きましたが、スポーツ界から見ると、おそらく総じて、
入り口は何でもいい
のです。
きっかけは何でもいいです。
だから、興味を持ったら是非Googleで検索して見てみてください!!
KIDさんはきっとそういう気持ちも持っていたはずです。
タトゥーだらけのわけわからない男が実は格闘技にめちゃくちゃ熱くて、若手が活躍する舞台を作っていた。
というように、きっかけさえあれば人々が注目してくれるに違いないという思惑などなど、あくまで私の憶測ですが。
日本はもっとスポーツ界にお金が落ちるようにしなければいけません。
それはスポーツで金稼ぎをするメディア業界やアパレル業界だけでなく、指導者や環境を支えているスタッフ、アマチュアにまでしっかりとお金(環境)が回るようにしないと世界とのレベルはどんどん開いていってしまうはずです。バスケはより頑張らなければいけないはずです。
やっぱり、これほどに格闘技を広めた魅力あるレジェンドを忘れてはいけないし、どの競技でも第2のKIDさんみたいな人間が出て来なければいけないなと思うところです。
何事も本質が大事ですよね。