Basketball Diary

バスケコーチのブログです

本番に練習以上のクオリティは存在しない

どうも

久しぶりの投稿になります。
最近はめっきりノートでの執筆活動になっていてはてなブログはご無沙汰でした。

 

さて、今回は

本番に練習以上のクオリティは存在しない

ということで、

 

昨日は久しぶりに高校生のゲームをフルゲーム観戦していたので、
自分自身の備忘録というかメモとして書いていきます。

 

 

シーズンを通して携わることができているチームでは、
こうした大会などのゲームを見ていると
何が足りないか、何を次のシーズンにつなげるかなどいろいろと振り返ることだったり考えることができます。

そんな振り返りをしていきたいと思います。

 

ゲームの印象

 

ゲームの印象は、
対戦相手はGの能力が非常に高く、2Gでした。
とにかく得点能力に長けているGとスピーダがありながら堅実にゲームを組み立てていくことができる選手、そして180cm台後半のC、仕事をしっかりとこなすPF。
とてもバランスの良いチームでした。

 

ゲーム展開は、こちらが常に4〜10点のビハインドを追う形となり、
流れが来ていても+2点逆転するくらいな印象でした。
3−2ゾーンを敷かれて、2Qには修正ができ、ゾーン攻略はできていた。
トライアングルオフェンスの提案、バッチリと決まっていたと思います。

 

ゲームの展開を考えると勝ててもおかしくないゲームでした。
が、試合に勝つことはできませんでした。

データを見ていないですが、ORB、DRB共にこちらのチームが勝っていたのではないか?という印象があります。
リバウンド本数でも勝っている・・・
とするとこのゲームを負けた理由は明確です。
そして、負けることが珍しい展開とも言えます。

 

 

敗因

 

私の単純な見立ててです。

 

ミスの多さが敗因です。
ミスと言ってもいろいろあります。

 

ハンドリングミス、シュートミス、セレクションミス、ピックアップミス・・・
ターンオーバーに目を向けることが多いですが、決定的な場面でGによるターンオーバーが頻発することがあったものの、ゲームを通してそこまでターンオーバーになったケースは多くありませんでした。

下級生のミスを計算ないとすれば、TO数は非常に減少したような気もします。

 

 

では、どのようなミスが多いのか

それはFの数です。

Fと言っても様々な質のFがあります。
相手を止めるための戦術的Fがバスケには存在しますが、
昨日のゲームに関しては、不必要なFFでしか相手を止めることのできないDFミスがありました。

 

Fをすることは自らの首をしめることです。
プレイヤーはどんなに頑張ってもルールに勝つことはできません。
F=やってはいけないことという当たり前の前提は、
当然のように罰がチームに与えられます。
ゲームトータルで20本以上のFTを与えることは、時計が止まった状態で相手に確実な大量得点を許すシーンであり、選手は避けなければいけないプレーです。
Fは相手に1プレーを与えることになります。
対戦相手にコミュニケーションの機会を与えることになります。

 

どんなに頑張ってDFをしても最終的にFになるのであれば、
その戦いは負けです。
昨日はFがゲームに与える影響について非常に考えさせられる内容でした。
どんなに戦況が良くても、OFが好調でも、Fゲームを強いられるチームの展開面での弱さを痛感します。

(実際は2PFG%の確率もそこまでは高くはなかったかも??)

 

今後の課題

 

・DFの向上
ルールを知ることはもちろん、練習の中からFをしないでクリーンにOFを止めることを覚えなければいけません。ただし、これにはあまり時間はかからないと思っていて、意識改革をすれば済む部分でもあります。

チームDFの確認をしてここの負担を削ることも大切です。

 

・2PTFG

やはり高いとは言えない2PTFG%は課題です。
ただし、短期間での解決は難しいでしょう。練習を取り組む意識改革をして、2〜3ヶ月は結果が出ないと思います。
3PTFG%はもっと長期的な課題になる気がします。
PAが少ないというのは相手のDFの成功なのか、決定的な場面で3Pを決める日はまだ遠いかもしれません。

 

上記の解決がまぁ先決として、
解決方法は

・練習の質を上げるほかない

ゲームライクというイメージトレーニングを継続することや、走り方、ボールの掴み方、DFのステップなど細部までこだわりを持って行うしか解決はありません。

 

わからなければ、知ること
できなければできるようになることです。

 

 

最後に

 

本番に練習以上のクオリティは存在しないと思っていましが、
彼らは実力以上のものを発揮していました。

非常に面白いゲームでした。

ポジティブです。
グッドゲームでした。

でも、実力とクオリティは違います。

高いクオリティを求めていくこと、これは幸せな課題です。